ドイツ在住日本人が、データからドイツのコロナ状況をレポートします!
こんにちは。ドイツに来てもうすぐ丸3年のhossyです。
この記事では、ドイツに住んでいる日本人の目から見たコロナレポートを書きたいと思います。
ちなみにわたしはドイツの田舎に住んでいるので、もともと家でリモートワークをしていました。
週に1回フランクフルトのそろばんスクールに教えてに行っていましたが、それもオンライン授業に代わり、完全に在宅ワークになってしまいました。
そんなわけでコロナによってわたしの生活が大きく変わったということはそこまでありません。
1)日本に帰りたいと思わなかった?
わたしはドイツに住んでいて、コロナに対して特に不安はありませんでした。「日本に帰ろう」とも思ったことがありません。むしろ今は帰りたくないと思います。
日本のニュースでもやっていたのでご存知の方も多いかもしれませんが、ドイツのコロナに対する対応はとても安心していられるものでした。
今週で外出制限も緩和され、来週からは学校やお店も少しずつ再開します。
特に買い物する用事はないですけど、お店が開いてるってだけで何かうれしいですね。
少し前はヨーロッパがコロナの中心地でしたが、日本でも徐々にコロナの問題が大きくなってきていますね。
日本のニュースは最近はYouTubeでも毎日流れてくるので、それを見ていると信じられないことが多いです…。
家族や友人はみんなもちろん日本にいるので、本当にもう心配で心配でならないです。たのむからちゃんとしてくれ…って、いつも思ってます。いやほんとに。。
2)ドイツのコロナはどう?
ではさっそく、ドイツのコロナ生活をレポートしたいと思います。
基本的には田舎の生活はあまりいつもと変わりません。知っている人では大半の人がリモートワークで家で仕事になっているようです。
教会もオンラインミサとかやってるそうです。近未来的ですね!
学校がなくなったのはちょうど春休みに入るタイミングでした。数日早まったりはしましたが。でも春休みにどこも出かけられなくて子どもたちはかわいそうですね。
大学は再試験が中止になり、再試験に向けて勉強していた人たちは自動的にそのセメスターの単位は落とすことになったみたいです。かわいそうに…。
次の冬セメスターはオンラインでの授業になるようです。
お店はスーパーやドラッグストアとか日用品のお店は開いていて、それ以外はほとんど閉まってます。郵便出すとこは開いてました。パン屋さんも開いてるけど、カフェスペースは入れなくなっています。
たぶんドイツのユニークなルールが、スーパーに入るのに1人1台カートを持って入らないといけないんです!空の買い物カートを持って2人並んで移動するのも変な感じ…。
人との距離を取るためと、カートがある分の人数しかお店に入れなくする意図もあるらしいのですが、そもそもそんなに人がいないので意味あるのかなー。と思います。
買い物に行く頻度はみんな少なくしているようです。
だいたいのスーパーは入り口にセキュリティーが立ってて、手ぶらで入ろうとすると「カート持てよー」って注意されます。
けど近くの飲みもの専用のスーパーは、入り口にセキュリティーがいないなと思っていたら、入り口の横の車に乗ったおじさんから「カート1人1台だよ!」って言われてビックリ!
誰かおばちゃんと喋ってたからお客さんかと思ったら、セキュリティーかよ!って感じ。たしかに1日ずっと立ってるものしんどいけどさ。勤務姿勢がドイツ人っぽいなと思った。また後日行った時は、ベンツの車からまた「カート持ってよ!」と言われました…。
コロナがなくてもドイツはいつも、日曜日と祝日やクリスマスの1週間はお店が全部閉まります。デパートも服屋も電気屋もぜんぶ。スーパーすらも閉まります。もちろんコンビニなんかないので、買い物し忘れたら終わりです。笑
だから家に閉じこもり慣れてるのかもしれません。
スーパーの買いだめは、メルケルさんのナイススピーチもあってか、そんなになかったです。都会のスーパーはどうかはわからないですが…。
でもトイレットペーパーは少なくて、4ロールでめちゃ高く売られてました。(これはプレミアのものですから!みたいなコメントが書いてありました。笑
3)ロックダウンは厳しい?
ヨーロッパの他の国は、外出許可書みたいなのを持たないといけないとか厳しいところもあるみたいですが、ドイツは聞いたことありません。(もしかしたらどこかではある地域もあるかもですが。)電車も動いていますし、車も以外と多い!(休日ダイヤ運転とかはあるかも)
みんな自主的に、ちゃんと規律を守っている感じです。
日本のニュースを見ると、「日本は海外のようなロックダウンじゃない」とやたら聞こえてきますね。外出禁止されてるわけじゃないから〜と、結局移動しまくり!
結局だんだん厳しくなってきましたね。。
ドイツはいつもの日曜日みたいに、お店が閉まってるからもあるかもしれませんが、ほとんどちゃんと家に閉じこもってます。自分がコロナになるのもあるけど、それよりも人にうつさない、広げさせない、っていうのをちゃんとわかってる人が多いように感じます。
なんだろう、日本の「自分はコロナにならないと思うから」みたいな自信のある人たち…。あなたがコロナになるのはどうでもよくて、あなたがコロナを広げるのが問題なんだよ…。
4)ドイツの医療体制
「日本の感染者は少ないから外出禁止しなくて大丈夫!」という声も以前は多かったですね。(今でもそうかな?)
日本は検査が圧倒的に少ないので、感染者が少ないですよね。そりゃそうだ。検査しなけりゃ感染者にならないもの。
ドイツは感染者は多いですが、そもそもの検査数がハンパないです。毎週20〜
50万検査検査していて、それを今後毎日30万検査まで増やすとか。根絶やしにする気満々やん…。頼もしい…。。
コロナ感染者の80〜90%は風邪程度か、無症状です。なので元気な人にもコロナ感染者は大多数いることになります。
なぜ日本は症状が出て、しかもけっこう重い症状が出ないと検査しないんでしょうね。
5)データで見るドイツのコロナ
これはわたしが勝手に言ってるんじゃないですよ。
以下コロナに関するレポートの数字です。
ドイツは検査数もすごいけど、人口あたりの検査数はアメリカの2倍も行っています!
この結果を踏まえて、以下は年齢別の感染者数です。
検査しまくってる結果か、他の国と違って15〜59歳のコロナ患者が抜群に多いのが興味深いです。他の国は具合悪くなった人が多く検査するからかな。
丈夫なハズの若者が病院に増えてるってことは、実際はこのくらいの数字が真実味あるかもと思いますね。。
そしてドイツは感染者数が増えているのに対して死者数はそんなに増えていません。
日本のように「医療崩壊が!!」なんて声も聞こえず、フランスやイタリアの隣国のコロナ患者をも引き取って治療しています。
青色が感染者で死者数が黒色です。
比較してニューヨークの死者数はこちら。
ちなみに対してこちらは日本の数字です。
ぶっちぎりの検査数の少なさ…。
アラブくらいの人を検査してからの現在の感染者数だったらもう少し信用できるのですが…。
実際には日本にももう何万人と感染者はいると思います。ただ症状が出ないか小さいだけ。検査できないので、自力で直している人も多くいるでしょう。
このサイトはたぶん一番世界中で見られてると思うグラフなのですが、これを見て、日本はコロナ感染者少ないと信じていたドイツ人たちが日本の検査してなさに気づいてました。わたしがどんなに「日本は検査してないから少ないんだよ」言っても聞かなかったのに。数字ってすごいですね。
日本が検査数を減らしたい理由はわかりませんが、検査をしたところでその後どうなるんだっていう意見もありますよね。
これには誰かが「何かに対処するならば、それについて徹底的に調べ、検査を行い、それを元に行動しなければならない」と言っており、わたしはその通りだと思いました。
調査もしないで、どうやってそのことに対処するのでしょう…?
6)ステイ・ホーム!
今回のコロナは、でもこれまでの生活を見直すチャンスでもあると思うんです。
働きすぎの日本人は、外出禁止の間だけでも少し休んでみてもいいと思うんですよね。
・家にいて、家族とご飯を作って食べる。
・仕事が忙しくてできなかった読書や勉強をしてみる。
・いつもより長風呂に入って見る。
などなど…。
1ヶ月も働かないと家賃が払えない!という人はキャッシュフローを見直すいい機会かもしれません。
ちなみにわたしは借金も資産もないのであまり影響はないです。良いか悪いかはさておき…。
外出制限などの規制が緩和されたとしても、コロナの影響はまだまだ続くと思っています。完全に長期戦です。
家で過ごす時間はどうしても増えざるをえないでしょうし、それに順応していった方が精神的にも楽だと思います。
わたしはもう先月後半くらいから「コロナは終わらない」ことを悟って早速切り替えました。
移動はしなくなってもフットワークが軽いところだけは残っているようです。笑
外もあったかくなって、花粉もないドイツの天気は最高なので、テントを買ってガーデンにオフィスを作りました。
夜になると寒くなってしまうのですが、もう少しあったかくなったらここに住みたいな。。
そんな感じのドイツからのレポートでした。
また新しいニュースがあればご報告しますね!